伊賀法人会
月~金 9:00~17:00迄
0595-24-5774
経済成長と財政健全化が必要
会員の皆様には、日頃から法人会の事業活動につきまして深いご理解と格別のご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
2025年は、昭和100年、戦後80年、プラザ合意から40年の節目の年です。
本年の干支は「乙巳(きのとみ)」。「努力を重ね、物事を安定させていく」という意味合いを持つ年とされています。
「乙」は困難があっても紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を表し、「巳」は蛇のイメージから再生と変化を意味し、神様の使いとして大切にされてきました。脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルとされており、巳年は時代の転換となる出来事が多い年であり、良い転換になることを望みます。
さて、基礎的財政収支(プライマリーバランス PB)を黒字にする目標を2001年からかかげてきましたが、1度も達成されないまま先送りを繰り返してきました。
しかし、昨夏の試算では、好調な税収を背景に2025年度のPBは8,000億の黒字になる予定でしたが、「規模ありき」の予算編成でバラまきの予算を続けているため4.5兆円の赤字で達成できません。黒字化は財政健全化に欠かせません。効率的な財政運営、次世代に過度な負担を残さないための歳出改革が必要です。
現在、税制改正において注目を集めている『103万円の壁』。長らく働く意欲を阻む要因として指摘されてきましたが、今回の税制改正で見直しが進むことは、多くの働き手に新たな選択肢を与えるとともに、個人の所得拡大を促進する可能性を秘めています。しかし一方で、扶養控除の見直しや社会保険料の適用拡大が、国全体の財政状況にも影響を及ぼすことは避けられません。
当会では、このような税制改正が地域経済や雇用環境に与える影響を適切に把握し、会員の皆様が税制の変更を正しく理解し、最適な行動を取れるよう情報提供や意見交換の場を設け、税の普及・促進に努めて行く所存であります。
また、本年は大阪・関西万博が開催の年。万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』は、私たちが直面する環境問題や少子高齢化などの社会課題を乗り越え、持続可能で豊かな未来を描くことを目指しており、国内外から多くの人々を迎え、日本全体の経済活性化に寄与するとともに、地域社会に新たなビジネスチャンスをもたらす絶好の機会です。
万博が未来への希望を示す重要な機会になることを期待し、会員の皆様とともに地域の発展と新たな可能性の創出に向けて尽力してまいりたいと思いますので、本年も皆様の温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人 伊賀法人会
会長 川口 佳秀